科学の鉄人2006は終了いたしました。

2006年科学の鉄人は
 境 智洋さん「石っておもしろい」
に決定しました。
>前の実験ショー「これって、空気のちから?!」の詳細を見る
>次の実験ショー「納得!地震波の周期と建物の揺れ」の詳細を見る

「あれこれ音(おと)っと」

月僧 秀弥
(福井県,三国町立三国中学校)
月僧 秀弥

 まわりにはさまざまな音があり,いつも生活の中で音を感じています。普段何気なく聞いている音であっても,いろいろな物体を使い音を出すことで,音の科学を感じることができます。今回のショーでは,身近なものを使い様々な音が出せることを確かめていきます。その実験を通して音の性質を調べていきます。調べていく性質は3つです。そのため実験も大きく3つに分けて行います。行う実験は次の通りです。

(1)音は振動

 モノがふるえると音が出ます。身近なモノをふるえさせていろいろな音を出していきます。ストローを使って簡単に笛を作る方法を紹介します。最初はストローを切って作った簡単な笛や,片方の先に弁を取り付けたストローです。これは全員で体験します。次に,いろいろなものを使って音を出していきます。思いがけないものから思いがけない音が出る様子を楽しんでいく中で,「音=振動」を伝えていきます。

 音を出すモノ:ストロー(笛を作る)・のど(さわってみる)・パイプ(振り回す,あたためる)・ビン(吹く)・アルミ棒(落とす・こする)・ワイングラス(たたく・こする)

(2)空気が音を伝えている

 音は空気の中を伝わってくることや,空気が波のようにふるえ音を伝えることを実験していきます。まず,真空装置の中で鳴っている目覚まし時計を提示します。激しくベルが鳴っているはずなのに音は聞こえません。なぜ聞こえないか考えることで,音と空気の関係に気付きます。次に,見えない空気の様子を発泡スチロール球を使って見ていきます。目に見えない空気がふるえる様子が見えてくるのではないかと思います。

(3)ドレミの秘密

 いろいろ素材から出てくる様々な音を聞くと様々な音の高さがあることが分かります。同じモノを使って音の高さが変わることで,音の高さに興味を持つことが出来ます。そして,振動体の量を変えることで音の高さが変わることを発見出来ます。振動体の量は,物体の重さです。重さを変えると音の高さは同じように変わることから,計算で楽器を作ることも出来ます。このような実験を通して,「音の高さ=振動体の重さ」であることを感じていきます。そして,音を身近に感じながら,曲を演奏します。

 楽器になるモノ:ストロー・ワイングラス・アルミ棒

(4)音を楽しむ

 音を楽しむことや身近に感じることができる実験を行います。コップで「あいうえお」を出したり笛を作って実験を終わります。


プロフィール

月僧 秀弥(げっそう ひでや)

福井県三国町立三国中学校教諭。福井県内小中学校の勤務を経て,福井県児童科学館に勤務しサイエンスショーや科学普及事業を担当する。現在,三国中学校に勤務しながら,科学の祭典や科学館・科学イベントでサイエンスショーや科学実験教室の講師を行う。現在取り組んでいるのは,サイエンスショーなどで行われる実験を授業に取り入れること,エネルギー環境教育,教員研修,新しいショーの開発など。

 お問い合わせ:office06@sci−fest.org
copyright(C) 2006 「科学教育フォーラム2006」実行委員会

子どもゆめ基金(独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター)助成活動