司会者紹介

松本直樹
松本直樹
慶應義塾高等学校教諭 、慶應義塾湘南藤沢中・高等部講師 、NHK高校講座・地学(気象分野)講師
コンピュータ、インターネットを使った理科教育を実践し、その可能性を模索している。
日本天文学会教育委員、同ジュニアセッション実行委員、天文教育普及研究会関東支部長。
著書に「新しい高校地学の教科書 ブルーバックス―現代人のための高校理科」(共編著)、「新しい科学の教科書?-現代人のための中学理科」(共著)、「理科年表ジュニア」(共編著)など
平野麻樹子
平野麻樹子
タレント。サラ・プロジェクト所属。
NHK教育TV「高校講座・地学」05'年レギュラー出演
NHK金曜時代劇「慶次郎縁側日記」
映画「ぽたぽた、たゆたう」主演
映画「かぞくのひけつ」
映画「Dear Friends」
など

実験ショー紹介

(順不同:出演順は前日にくじ引きで決定)

1.「重力式発電実験」
 櫻井 昭三(onsen)

 運動のエネルギー、電気エネルギー、位置のエネルギーの獲得と喪失と、エネルギーの変化と移動を体感できるよう、入手しやすい材料で、かつ運搬が容易なよう装置を工夫してみました。主要部分はタミヤのハイパワーギヤセットというキットを使用しています。その他の部品は、殆ど木製で手作りです。
 豆球と白色LEDでは落下速度が異なります。豆球はすぐに点灯しますが、割合ゆっくり降下します。LEDは少し落下してから点灯しますが、落下速度が速いのです。これは、豆球は1.5Vで点灯しますが、電流が0.3Aと大きいのに反し、LEDは電流が10個で0.1Aと小さいので負荷が軽いため高速度で落下します。その半面点灯開始電圧が3V以上必要なため、少し落下して電圧が3Vに達してから点灯する、といった違いが観察できます。

2.「紫外線 不思議な性質とつき合い方」
 横須賀 篤(さいたま市立大牧小学校)

 紫外線による健康への影響が、話題になっています。オーストラリアの学校では、紫外線の影響を避けるために、子どもにサングラスを着用させたり、つばつきの帽子をかぶらせたりしている学校もあります。オゾン層の減少によって、紫外線が強くなっているという情報もあります。メダカの発生が阻害されるという研究を見た方もおられるのではないでしょうか。
 このように負の面が気になる紫外線ですが、紫外線は私たちの生活に大いに役立つ場面もたくさんあります。例えば蛍光灯は、停電力の照明で欠かすことのできない器具になっています。自動車のヘッドライトには、紫外線に反応する樹脂が塗布されています。樹脂を塗布した後で紫外線を照射すると、速やかに反応が始まり樹脂が硬化します。この紫外線反応樹脂は塗料や素材として、幅広く使われています。
 今回の実験では、紫外線は光の一部であること、蛍光灯の発光の仕組み、蛍光ペンの発光、紙幣の識別、郵便番号のバーコード印刷などを実験で紹介します。紫外線には殺菌灯として利用する有害なUV−Bもありますが、今回の実験で使うブラックライトは、図画工作の教材にも使われる安全な紫外線です。但し、長時間、見つめることは控えるようにお願いいたします。

3.「空気のすご〜い力」
 月僧 秀弥(坂井市立春江中学校,onsen,サイエンスEネット)

 さまざまな実験を通して見えない空気の力を見ていきます。
  見えない空気を感じるために,風船やビン,水を使います。そして,空気の力をインパクトを持って感じていけるよう,実験内容を工夫します。観客は楽しいだけでなく,興味を持って実験に参加できるのではないかと思います。
 それぞれの実験を数値で表すと次のようになります。
1.大型風船の重さは風船と空気を合わせると600g以上あります。持ってみると軽く感じてしまいますが,ぶつかったときの衝撃は大きいものがあります。
3.逆さコップの実験はよく行われる実験です。フックを付けてものをぶら下げていくとかなり大きな力であることを感じられると思います。1cm2当たり1kgの力ですから,今回使うコップでも20kg以上のものをぶら下げることができます(吸盤にもよりますが。)。
4.掃除機を使うと,約0.1気圧程度減圧することができます。この実験で使うアクリルパイプの直径は21cmですから,30kg以上のものを吸い上げることができるはずです。
こんな風に数字にこだわって実験を見てみてもおもしろいのではないでしょうか。
  このサイエンスショーを通じて,実験の楽しさや考えることの楽しさを感じていけるよう工夫しました。それは,実験内容や子供たちとのコミュニケーションに見ることができるのではないかと思います。子供たちが,見えない空気を見つめる姿を感じて頂けたらと思います。今回は,普段45分で行っているサイエンスショーを20分程度で行います。そのため実験も厳選しました。
 また,ショーの流れは見ている観客がスムーズに考えていけるように工夫しています。このショーを通じて空気の存在とその大きさを感じてほしいと思っています。子供も大人もそれぞれの年齢や知識に応じて感動できるショーを目指しました。子供たちと一緒に楽しんで下さい。

4.「自分で当てよう!なるほど浮力!!」
 益田 孝彦(三浦市教育委員会 学校教育課)

今回の提案は、参加型授業ショーです。
残念ながら「浮力」について小・中学生に授業で教えていく機会は、自主的に工夫しない限り無くなってしまいました。ですから、「浮力の教え方はこれだ!」といった提案をしようとしているわけではありません。
企画意図・ねらいは、『子どもが受け身にならない、思考での参加型授業の実践』においています。
子どもたちが主体的に学ぼうとするために、私たち教師には、どんな工夫が出来るのだろうかを追求した授業ショーを、この科学の鉄人で紹介したいと思います。
  その目的を達成するため、以下のような工夫を施しています。
    1.起承転結を意識した次第に深まっていくリズミカルなショー仕立て。
  2.小学生に分かる課題の設定。
  3.小学生を励まし高める教師の応対。
  4.混乱する要素を減らした道具立て。
  5.授業レベルよりもちょっと深い、知的興味を満足させる到達目標。
 本来なら、目盛りの読み方を含めた実験技能は、そのこと自身児童・生徒に育てていかねばならない実験技能であることは、十分理解しているつもりであります。しかし、そのことが、「浮力の概念を育てる」ことのハードルになっているとしたら、その分かりにくさをサイエンスショーに持ち込むことは有効とは思えません。従来の手法と比して、どんな作業が省かれて浮力が明確になっているかについても御検証いただきたいと願って参加いたします。

5.「火山を科学してみよう」
 境 智洋 (北海道立理科教育センター)

 「火山を見に行ったことがありますか?」 日本にはたくさんの火山があります。その火山を形で見分けたり、モデルをつくって噴火の様子を観察したり・・、ショーの後には、「火山に行ってみたくなった。」「火山を調べてみたくなった。」という思いが子ども達に出てきてほしいと思います。『火山は「溶岩ドーム(鐘状火山)」「成層火山」「楯状火山」があり、その違いは、溶岩の粘り気であり、二酸化珪素の量によって変化する』と、中学のとき一生懸命に暗記しました。そのイメージは私もなかなか抜け切れません。しかし、ちょっとした実験や、工夫した観察方法で火山を楽しく学ぶことができると思うのです。
身の回りの風景の見方を変えることができる観察・実験ショーをつくりたい。そんな思いから今年は「火山」をテーマにしたサイエンスショーにチャレンジします。
1:火山を形で見分けてみる
 映像と火山の石でその違いを見分けていきます。
2:火山の成り立ちをモデル実験で確かめる。
 ステージでモデル実験を行い、火山の成り立ちを再現してみます。
3:火山のエネルギーをモデル実験で確かめる。
 なぜ噴火するのか。モデル実験で噴火を再現してみます。
4:火山探検
 火山を映像で探検します。どんな噴火をするのか。子どものイメージを膨らませます。
5:火山は、怖い?
 火山による恩恵は? 身の回りで探してみます。