10枚のカードでの 算数マジックの謎解きを楽しもう
実験ショー紹介
1.3回の操作で“ しりとり”

よく混ぜ8枚の特製カードを、赤色・青色・黄色のグループに分けます。
カードは、「くじら− らくだ− だちょう− うさぎ− きつね− ねこ−こあら−らいおん」と並んでいます。
謎解きのヒント:色の組み合わせが数を表しています。
2.足し算の答えを予言

- 1〜9が書かれた9枚のカードを3つの山に分け、任意に取った2つの山で2けたの数を3個作ります。その合計は予言されています。
謎解きのヒント:3つの山の数の組み合わせに注目しましょう。 - 9枚のカードを任意に並べ足し算の問題を作ります。その合計の数の個々の数を足し算すると“ ? ” になります。さらに、数枚を減らして足し算を作っても同じ“ ? ” になります。
- 数枚のカードを任意に並べ足し算の問題を作ります。その合計の数の1つを隠しても隠した数を当てることができます。
謎解きのヒント:使用したカードの数の合計は特別な数になっています。
3.超記憶術

6けたの数が書かれた50枚のカードから選ばれた1枚のカードの数を当てます。
謎解きのヒント:足し算です。
4.選んだカードは7枚目
8枚のカードから任意の1 枚を覚え、残りを重ねます。上から2枚を取って下に回し残りを重ねます。さらに、4枚を下に回し残りを重ねます。最後は任意の枚数を下に回し残りを重ねます。選んだカードは上から7枚目にあります。
謎解きのヒント:選ばれたカードの位置を追いかけましょう。
5.なかよしカード

2 種5 枚ずつ計10 枚のカードをよく混ぜ、5 枚ずつの2 つの山に分けます。観客の指示に従い、左右の山のトップを4枚下に回します。トップを開けると同じカードになっています。同様に3枚を、2枚を、1枚をと続けますが、いつもトップのカードは同じカードです。
謎解きのヒント:一方の山は並びが逆順になっています。
実験ショーのポイント
数やイラストが書かれたカードでの数種の算数マジックの謎解きを、演示者と観客とがやりとりしながら行い、数の不思議を楽しむマジックショーです。
観客の反応に応じて謎解きを進め、いろいろな意見を通して、より正解に近づけるように展開します。いずれもとても不思議なマジックですが、予めある準備をしておくと、観客が任意?に行っても必ず期待される結果になるセルフワーキング的なマジックです。使用する算数は足し算と数の順序だけなので、小学生の知識でも謎解きが可能なマジックです。
謎解きをし始め、” アッそうか!分かった” と試行錯誤しながら考えることの楽しさを感じてくれることを期待しています。これまでのショーでは、子どもから大人まで強い関心を示してくれましたが、それぞれの年齢に応じた謎解きを楽しんでくれました。
演示時間内には謎解きができないものもあるでしょう。家へ帰ってから、翌日になってから、答えが浮かんでくることがあります。この経験はとても楽しく少し賢くなったような気分になるでしょう。
“ しりとり” は60歳のとき開発したマジックです。それ以外は古くからあるマジックですが子ども向け
に展開方法を工夫しました。“ 超記憶術” の謎を5分で見つけた小学3年生に出会ったときにはびっくりし
ました。
プロフィール

氏名:野呂 茂樹(のろ しげき)
所属:青森県板柳町少年少女発明クラブ
高校理科教員を10年前に定年退職しました。現在は、小・中・高校への出前授業や子どもたち対象の科学教室の講師をし、子どもたちからエネルギーをもらって日々科学遊びを楽しんでいます。
HPに毎月1つは科学遊びの記事を載せるよう努力しています。
・著書:「先生はマジシャン1~3」(1は共著:連合出版)
・一部執筆:「理科実験の教科書3~6年」(さくら社)
「おもしろ実験・ものづくり事典」(東京書籍)
「たのしくわかる物理実験事典」(東京書籍)他
HP:科学マジックと工作資料
http://sky.geocities.jp/noroshigeki3
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