親父(おど)も音(おど)ろくでショー
実験ショー映像
実験ショー紹介

実験のテーマは、「音」です。
ありふれた存在の「音」ですが、ちょっと見方を変えると、「音」の不思議さや面白さが見つかります。
そして、その奥にある真実を探ってみましょう。
- 小さなオルゴール
ん、ハンドルを回しても、かすかな音しか聞こえません。
さて、どうしたらマイクを使わずに会場の皆さんにオルゴールの音色を聞いてもらえるかな?
- 音が出るホースってど〜れだ!
いくつかのホースを準備します。
その中で笛のような「音」を出すホースが1つだけあります。
どのホースでしょうか?それから、音が出るしくみは?
参加してくれたあなただけにそっと教えます。 - 空き瓶で「ド、レ、ミ、ファ、♪」
ウイスキーの空き瓶に水を入れて音階を作ります。
お待たせしました、空き瓶コンサートの開幕です! - 親父(おど)の超能力実験
清涼飲料水の瓶の口にフタを載せ、皆さんに瓶を1つだけ選んでもらいます。
それでは、選択した瓶のフタだけを超能力で落としてご覧に入れましょう。
驚きの瞬間を見逃さないように! - 光と音のE関係 ?
音楽を光に乗せて……。
光に音が乗る!? どういうこと?? 詳しくは会場で……。


できるだけ皆さんに身近な物を利用して「音」についての実験をします。もし、興味を持ったものがあったら、ぜひ家でもお試しください。自分で実際に体験すると、きっと新たな感動を味わえるはずです。また、これまでにない発見や疑問が見つかるかも知れません。そして、科学的に考えることの素晴らしさをしっかり感じ取ってほしいと思います。
沖縄と青森の距離は約2000km。途方もなく離れていますが、例えば、沖縄の三線が長い年月を経て青森にも伝わり津軽三味線が生まれてきたように、沖縄の文化は青森にも大きな影響を及ぼしてきました。今日の出会いをきっかけに、沖縄と青森の交流がこれからも続いていくことを願っています。
実験ショーのポイント
科学をもっと身近に。
科学というと、子どもたちには科学者だけが取り組むものといったイメージが強いようです。様々な調査結果では、子どもたちが理科を学ぶ意義や有用性を実感していない等の問題点が指摘されています。しかし、科学は何も特別なものではないのです。グローバルな知識基盤社会を生きる私たちにとっては、読み、書き、計算と同じように必要不可欠なアイテムではないでしょうか。とりわけ、未来を担う子どももたちには、科学的に考えることの意味合いを確実に感じ取らせたいものです。そして何よりも、自然現象の秘密を解き明かしていく面白さや喜びをしっかり伝えたいと思います。
自然現象は、実験室だけで起こるのではなく、日常の生活の中でも普通に起こっています。ところが、子どももたちの目には、理科で扱う事象は非日常的で特別なものに映りがちです。この要因のひとつは、理科室以外では目にできない器具での実験にあるように思います。子どもたちは、見慣れない装置で起こる事象について、特殊な現象だと誤解してしまうのです。
もちろん、理科室での実験を全て否定するわけではありませんが、できるだけ子どもが親しみやすい身近な材料を用いて実験することが大切だと思います。また、機会ある毎に理科で学習する内容が普段の生活と密接に結びついている事実を示していくことが重要になります。素材や方法を吟味し自然現象の不思議さや面白さをより身近なものとして意識させることが、探求への扉を開くきっかけになるのではないでしょうか。
今回は、どこでも容易に入手できる身の回りの物品を利用して、「音」にかかわる事象の本質を実感させ、科学をより身近なものとして捉えさせる試みについて紹介します。
プロフィール

氏名:神田 昌彦(かんだ まさひこ)
所属:藤崎町立明徳中学校(ふじさきちょうりつめいとくちゅうがっこう)
弘前大学教育学部卒。平成元年~弘前市内各中学校へ勤務。平成20年度~黒石市教育委員会、現在は明徳中学校へ勤務。平成13年より Mr.マサックこと工藤貴正氏に師事。以来、青森県内各地のイベントで理科実験や工作を演示・指導。平成18年〜「青少年のための科学の祭典全国大会」で発表。平成20~21 年「秋田ふるさと村マジックの祭典」出演。平成19年度東レ理科教育賞(佳作)受賞。日本教育文化研究 所理事。(株)日本原燃アドバイザー。