科学の鉄人2009

子どもゆめ基金(独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター)助成活動

実験ショー紹介

新人コース
「液体窒素で感じる原子の動き」粉川 雄一郎
「電球と省エネ電球」舩田 優
「空気で物を動かそう」松村 浩一
鉄人コース
「「考える」って、どういうこと?〜石取りゲームの必勝法〜」岡田 晃次
「三原色は誰が決めた?」月僧 秀弥
「もしも僕が化石になったら」佐藤真太郎
「探求!音がなくても音のショー」益田 孝彦

■新人コース「電球と省エネ電球」
舩田 優

灯りが2つ点っています。
見た目は同じような灯りですが実は違います。
片方は電球ですが、もう一方は省エネ電球です。
その違いを見てください。違いが分かった人は手を挙げて発表してください。
発表1、発表2。 2人くらいの発表を待ち、解説をします。

電球は触れないくらい熱くなっています。
1000度を超える高温です。太陽みたいな灯りです。
もちろん太陽の明るさには遠く及びません。
省エネ電球は名前は電球ですが先ほどの電球とは異なる灯りです。
こちらは電球ほど熱くありません。
蛍の光みたいな灯りです。もちろん蛍の光ほど冷たくはありません。

さて、ここまでの説明でどちらが電球か分かりましたか?
分かった人も答は言わないでください。工作をして全員に分かってもらいますから。

分光筒の工作をします。( 5分程度)
工作が難しい人には完成品を準備しています。キットまたは完成品を受け取ってください。

分光筒を通して2つの灯りを見比べてください。
違いが分かりますか。違いが分かった人は手を挙げて発表してください。発表1、発表2。

片方の灯りは赤から紫までの光がぼんやりと連続的に見えます。
太陽からの光を見たときと同じです。直接見てはいけません。目が焼けます。
もう一方の灯りはいくつかの色の光がくっきりと分かれて見えます。
こちらは蛍光灯の光を見たときと同じです。

最後に確認します。電球と省エネ電球、どちらが省エネ電球ですか。
分かった人は手を挙げてください。

正解です。こちらが省エネ電球、正式には電球型蛍光灯といいます。
電球と同じ形をしている蛍光灯です。
 中に蛍光灯が丸くなって入っています。

実験ショーのポイント

 見た目は同じような灯りを2つともしておきます。
 観客に「何故灯りを2つつけているのだろう」と興味・関心を持たせます。
 2つははっきり違うと明言します。ここで驚きます。
 違いを見つけて発表を促すことでショーに参加してもらいます。
 違いが分かった人も、分からなかった人も「区別を見る装置分光筒の工作をします。」で安心して工作に入れます。完成品も準備することで多くの人の参加を促します。
 太陽の光と蛍の光、自然の光と温度との関係を紹介し、違いを際だたせ、区別がつきやすくします。回答例も「ぼんやりと」「くっきりと」と言う表現で子どもの意見を取り入れました。
 太陽光を直接見てはいけない旨、注意します。
 最後に、全員に違いを見てもらいます。
 温度計でどちらが高温か測定し、さらに省エネということでLEDを紹介します。
 加法混色し、白を見せ、分光筒で3 色に別れることを観察します。
 分光筒を工作し、電球と省エネ電球の違いを見ます。

工夫:電球と省エネ電球は同時に点灯すると区別できてしまうので片方だけつけておき、
   この段階で質問します。違いはありますか?見た目の違いはないので、
   それで箱の違いを見るために分光筒を作りましょうといい、5 分で作ります。
工夫:5 分で作ることが出来るようキットを工夫しました。
   分光筒で見た結果を質問し答えて貰います。
   答から高温の太陽と同じに見えるのが高温の電球と紹介します。
工夫:温度計でどちらが高温か測定しました。
   さらに省エネということでLEDを紹介して終了します。
   加法混色し、白を見せ、分光筒で3 色に別れることを観察します。

プロフィール

氏名  舩田 優(ふなだ まさる) 
所属  NPO 法人ガリレオ工房
JSTのサイエンスレンジャー、ガリレオ工房会員として、各地で科学実験教室、科学工作教室の講師を担当しています。
「風独楽(かぜごま)であそぼう」や「立体視画像を鑑賞しよう」から「松風独楽(まつかぜごま)工作」、「雨杖作り」など主に物理工作です。
「いろいろなスライムをつくろう」も蓄光、蛍光、磁力がらみでやはり物理です。
最近は中学向けに霧箱、放電箱、GM管など自作できる放射線教材の紹介をしています。

実験ショーの様子