科学の鉄人2009

子どもゆめ基金(独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター)助成活動

実験ショー紹介

新人コース
「液体窒素で感じる原子の動き」粉川 雄一郎
「電球と省エネ電球」舩田 優
「空気で物を動かそう」松村 浩一
鉄人コース
「「考える」って、どういうこと?〜石取りゲームの必勝法〜」岡田 晃次
「三原色は誰が決めた?」月僧 秀弥
「もしも僕が化石になったら」佐藤真太郎
「探求!音がなくても音のショー」益田 孝彦

■新人コース「空気で物を動かそう」
松村 浩一

  1.  ヘアドライヤーで風を送ります。風が物に当たると、力をおよぼします。その結果、止まっている物が
    ころげはじめたり、飛んでいったりします。力を出すのだから、落ちないように支えることもできます。
    私たちは、これを物が浮いているといいますね。
     さて、発泡スチロール球を風で浮かべましょう。斜めにしたり、風を弱くしたりすると、どうなるでしょう。

  2.  小さな発泡スチロール球が浮かんでいます。球をもっと大きくするとどうなるでしょうか。球は重たく
    なるので、あまり上がらないのでしょうか? それとも意外と高く上がるようになるでしょうか? 直径
    と重さと風力の微妙な関係を見てみましょう。

  3.  いま、○○センチぐらい浮いています。ヘアドライヤーのパワーを上げると、もっと高くなるでしょう。
    では、ヘアドライヤーのパワーを変えないで、もっと高く浮き上がらせる方法はないのでしょうか。
     まっすぐ伸ばした手をかざすと、球はふっと浮かび上がります。(ほめても上がるかな。)その他、底を抜
    いたカップをかぶせたり、指をさして引きおろしたりと、意外な動きを紹介します。

  4.  最後に、参加者にも体験してもらいましょう。簡単な工作で実験します。BB弾とストローを使ったス
    トローロケットを作ります。空気を送って、ストローロケットを飛ばしましょう。短いのと長いのとはどっ
    ちがよく飛ぶでしょうか。どうしてそうなるのでしょうか。考えて見ましょう。

実験ショーのポイント

  1.  ヘアドライヤーで風を送り、その風で発泡スチロールの球を浮かべる。科学館のサイエンスショーなど
    で見たことがあるのではないかと思います。使い古された実験のようですが、実際に取り組んでみると、
    あまり知られていない現象がいろいろあるようです。それらをいくつか紹介します。

  2.  意外な現象を擬人化して教育上の指導内容としたトークは、教育講演会を意識したものです。科学的な
    説明というよりは、「なるほど、そうきたか」と、子供や親にインパクトを与える方を選びました。賛否
    はあるかと思いますが、まずは聞いてみてください。

  3.  BB弾は直径6mm。ストローも直径6mm。ちょうどはまります。また、ストローには細めのものも
    あります。ストローロケットは、これらを使った簡単な工作です。小さな子供には、楽しいおもちゃです
    が、これは高校生でも理解しにくい「力積」の概念を、体感して理解できる教材でもあります。

  4.  見て楽しく、自分でも取り組める内容です。自分の手や頭を使って、実際にやってみることが大切です。
    私も実際にあれこれしている中から、これらの現象に気づきました。面白い現象は、まだまだあると思い
    ます。皆さんもぜひ挑戦し、新しい発見をしてください。

プロフィール

氏名  松村 浩一(まつむら こういち)
所属  山口県防府市立桑山中学校、NPO法人理科カリキュラムを考える会、
    オンライン自然科学教育ネットワーク、サイエンスEネットなどに所属。
理科・数学・社会の免許と司書教諭の資格を持つ、ユーティリティ・ティーチャー。
サイエンスレンジャーとして、各地でサイエンスショーを担当。
青少年のための科学の祭典(全国大会含む)等で、新しい教材の開発や発表に取り組む。
現在、児童館での科学教室や保育園での「親子で科学あそび」等のボランティア活動を実施中。

実験ショーの様子