実験ショーリスト
10枚のカードでの算数マジックの謎解きを楽しもう (野呂 茂樹)
空想の科学!? いえいえ空振の科学!! (益田 孝彦)
空気をさぐろう (矢野 礼美)
300年前の公開実験を再現!! (b山 幸也)

空気をさぐろう

実験ショー紹介

  みなさん、こんにちは! 今日は、「空気の実験」をします。みなさんは、どんな「空気の実験」を知っていますか? 知っている人は、始まるまでに、よ〜〜く思い出しておいてくださいね!
 なぜかって? 私から、みなさんへの最初の問題は、「どのような方法で、空気の実験をするでしょうか?」ということだからです!と言っても、ちゃんとヒントはありますよ!
 今日の、「空気の実験」は5種類です。それぞれの実験で使う道具を教えましょう!それが、下にある@〜Eの写真です。 では、@〜Eと、ア〜カの道具をどう組み合わせて実験すると思いますか?  線で結んでみましょう! 2回使うものもありますよ。

実験ショーのポイント

 多摩六都科学館は、幼児を連れた家族がとても多い科学館です。そのため、特に、幼児でも最後まで興味を持って楽しめるように心がけ、また、それに付き添う大人も参加できるように企画しています。

誰でも参加できるサイエンスショーは、実験や現象を見た時に感じる「?」や「!」を大切にしています。

 当館のサイエンスショーの中でも、空気をテーマにしたサイエンスショーは、リニューアル、アレンジを繰り返しながら、空気の特性をより広く学べる内容となるよう目指してきました。今回の「空気をさぐろう」は、現在、多摩六都科学館が小学校団体向けに実施している学習講座をアレンジしたものです。空気は、わたしたちに最も身近で、必要不可欠なものです。しかし、普段は、その存在をあまり意識することがないと思います。形がなく、目に見えない空気という物質をとらえることは、大人でも難しいところがあります。幼児から小学生、中学生、大人でも、空気の特性を全て理解することはできないかもしれません。それでも、空気について、おもしろいからもっと知りたい、不思議だからもっと知りたいと思ってくれる人が、一人でも多く得られたら大成功だと考えています。そのために、試行錯誤を続けていますが、今日の方法は私にとってもチャレンジです。“ 見せる側” と“ 見る側” に分かれず、参加者が、自ら考え「参加」するショーにできることを目指し、実験内容について、ここではふれないことにします。

 どんな方法で実験を行うか、みなさんの予想的中率はいかがでしょうか?


プロフィール

氏名:矢野 礼美(やの れみ)
所属:多摩六都科学館

 大学では心理学を専攻し、日本における生涯学習のあり方についての研究に取り組む中で、学芸員、社会教育士、教員などの資格を取得しました。そして、人々の学びを支援する場である、多摩六都科学館の現職に就いています。これまでに、館内、館外で行う科学普及事業の企画立案、実施を数多く担当してきました。特に、サイエンスショーの企画立案、実施の経験は長く、館内での、幼児向け「キッズサイエンスショー」、学校向け「たまろく実験ショー」、館外では、出張授業にあたる「出前サイエンスショー」、企業と協力して開催するサイエンスショーなども担当しています。また、多摩六都科学館を広く知ってもらうために、テレビ出演や雑誌取材でサイエンスショーを実施してきました。
 自分の学んできた知識の特性を活かし、あらゆる視点からのアプローチでプログラムの企画をすることで、私自身が感じた科学の「?」や「!」を、科学が好きな人だけでなく、科学は苦手と思っている人とも共感できるよう、日々活動しています。