鉄人実験ショー
みなさん !! 空気よんで、楽しい流れについてきて !  (矢野 礼美さん)
くまちゃんブランコで大車輪 (東郷 伸也さん)
「炎」のステージ (神田 昌彦さん)
サイエンスコンサート~音を科学しよう!~ (網倉 聖子さん)
君ならできる! eco な実験・パフォーマンス (らんま先生)
エキシビション
山内中学校科学部/美東中学校サイエンス部

みなさん !! 空気よんで、楽しい流れについてきて !


実験ショー紹介


 みなさんは、風の音を聞いたことがありますよね?強く吹く風は、時に“ピューッ”と音をたてます。
でも、風そのものに音はありません。風の音は、建物や木など、たくさんの物があることで聞こえます。
風は空気の流れ。
風は、すき間を流れることもあれば、物に沿って流れることもあります。物にあたれば向きが変わります。
今日は、見えない空気の流れが生み出す現象を確かめましょう!
何が起きるか、君自身で予想したら、さあ実験!そこの君、空気よむ自信ありますか?

  1. 風と風船
    1. ドライヤーやブロワーの風を使って実験!
    2. 真上に向かって勢いよく吹く風の中に置いた風船は?
      え?この実験、知ってる?そう言う君は、風の流れもイメージできるかな?
    3. 真下に向かって勢いよく吹く風の中に置いた風船は?
      ある方法を使うと風船が...?!その方法とは?
    4. 2つ並べて吊るした風船のすき間を風が吹いたとき、2つの風船は?
  2. 物と物の間を吹く風
    1. 2枚並べて吊るした紙の間を風が吹いたとき、2枚の紙は?
    2. 2本並べて吊るしたヒモの間を風が吹いたとき、2本のヒモは?
  3. 物にあたった風
    1. 四角い筒の一つの面に風を当てると?
    2. 四角い筒と円筒のそれぞれに、ある方向から風を当てると、どちらに倒れる?

★「あるある!それってそういうことだったんだ!」

「流れ」は、空気だけで見られることではありません。
今日の実験で紹介する現象が、実は、日常生活のさまざまな場面で、知らず知らずに体験したり、気付いたりしていたことだということも紹介します。知るよろこびを、ぜひ、感じてほしいです!今まで意識しなかったことや、不思議に思っていたことを、一歩踏み込んで考えることで、日常にある小さなことが、面白く見えるようになります。今、自分がいる日常をガラリと変えてくれる科学の扉を、私と一緒に開いてみませんか?



実験ショーのポイント

科学の「?」「!」をお届けします!

 「流体」を代表する空気も水も、私たちの日常生活に当たり前に存在し、その「流れ」は、日常生活で様々な現象を生み出していますが、日常であるがゆえに、その現象に気付き、深く考えることは少ないでしょう。
 見えない空気の流れは、捉えにくい題材ですが、今日は、その空気に着目し、「流れが変化すると力が働く」という現象を理解する実験を行い、日常に見られる空気の流れの謎をクイズ形式で解き明かして行きます。全員参加のクイズ形式で、皆さんが、一つ一つの結果を予想しながら主体的に参加できるようにしました。実験結果が、想定内であっても想定外となっても、皆さんが仮説実験を繰り返しているように解き明かして行くことで、見るだけの受身で終わらせないサイエンスプレゼンテーションを試みます!

 合い言葉は「Do!サイエンス」

ぐる心、メージする心、ンジョイする心、ホキになる心のイッチを入れます!
スポーツであれば、球技におけるボールの回転や変化には、どのような秘密があるのでしょうか?
乗り物であれば、自動車の形状によって走行に及ぼす影響にどのような違いがあるのでしょうか?
街の中であれば、ビルと風の関係は?植物であれば種が飛散するしくみは?

.........「流れ」が変化すると力が働くという現象は、あらゆるところに溢れています。

理科学習の目標とされている、『実感を伴った理解』は、子供だけでなく、大人にとっても好奇心や興味を深めるきっかけだと考えます。もっと知りたいと思う流体力学の面白さを、共感していただけるでしょうか?

プロフィール

氏名:矢野 礼美(やの れみ)
所属:多摩六都科学館

 大学では心理学を専攻。日本における生涯学習のあり方の研究に取り組み、学芸員、社会教育士、教員などの資格を取得して、人々の学びを支援する場である、多摩六都科学館の現職に就く。これまでに、館内、館外で行う科学普及事業の企画立案、実演を数多く担当。特にサイエンスショーの企画立案、実演の経験多数。幼児向け「キッズサイエンスショー」、学校団体向け「たまろく実験ショー」、館外出張授業にあたる「出前サイエンスショー」なども実演。また、多摩六都科学館を広く知ってもらうために、テレビ出演や、雑誌取材でサイエンスショーを実施。
 自分の学んできた知識の特性を活かして、あらゆる視点からのアプローチを試みながら、私自身が感じた科学の「?」や「!」を、科学が好きな人だけではなく、科学に興味が持てなかったり、苦手と思っている人とも共感できるよう、日々活動中。